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ひと口に便秘といっても、いろいろなタイプがあり、自分で治せるものもあれば、
専門医の力が必要になるものもあります。
まずは自分の便秘のタイプを知ることが大切です。
急性の便秘の多くが一過性のもの
便秘を大きく分けると、突然便秘になる「急性便秘」と、
徐々に便秘が進行して慢性化する「慢性便秘」とに分類することができます。
このうち急性便秘はは、原因によって、さらに次の2つに分けられます。
・一過性単純性便秘
食生活や環境の変化、精神的ストレスなどが原因で起こる一時的な便秘で、急性便秘の多くは
このタイプです。
例えば、食事量が少なかったり、おなかをこわして消化の良いものばかり食べたりすると、
便の材料が少なくなって、一時的に便秘を起こしやすいのです。
水分の摂取量が少ない場合も、便が硬くなって便秘を起こします。
また、旅行などで、生活環境が急に変化したり、精神的な緊張やストレスが生じたときも、
一時的に便秘になることがあります。
しかしこのタイプの便秘は、おなかが張る程度で、たいした苦痛は伴いません。
また原因が取り除かれれば、自然に治ります。
・症候性便秘
病気が原因で起こる便秘のことで、「器質性便秘」ともいいます。
急性のものも慢性のものもありますが、急性の場合では、腸ねん転や腸閉塞などの病気が
考えられます。
この場合は、激しい腹痛や嘔吐を伴うことが多く、急いで病院を受診することが必要です。
慢性便秘は腸の機能低下で起こることがほとんど
慢性便秘には、何らかの原因で腸の機能が低下したために起こる「常習便秘」と
病気が原因で起こる「症候性便秘」とがあります。
このうち、常習便秘は、「機能性便秘」ともいい、便秘の中で最も多く見られるものです。
常習便秘はさらに次の3つのタイプに分けられます。
・結腸性便秘(弛緩性便秘)
結腸の緊張がゆるんでいて、ぜんどう運動が弱いために、便を十分に押し出せないことから
起こる便秘です。
高齢者のほか、虚弱体質の人や内臓下垂のある人、また病気などで体力が低下している人に
多く見られます。
また、多産のために腹筋が弛緩している女性にも、起こりやすい便秘です。
この便秘になると腹部膨満感、残便感、食欲の低下などの症状が見られます。
頭痛や肩こり、手足の冷え、倦怠感などの症状を伴うこともあります。
便秘症の多くはこの結腸性便秘で、次の直腸性便秘と重なって起こることも少なくありません。
・直腸性便秘
直腸の神経が鈍くなったために、便意を感じにくくなり、大腸のぜんどう運動も始まらないことから、
排便が困難になってしまうものです。
直腸性便秘は、便意を見逃したり、無視したことがきっかけで起こります。
たとえば、朝トイレに行く時間がなかったり、痔のために排便を我慢していると、次第に神経が
鈍くなって、便意を感じなくなってしまうのです。
高齢者や病気などで全身が衰弱している人、浣腸を繰り返している人などにも、起こりやすい
ものです。
直腸性便秘になると、直腸にたまった便がコチコチに硬くなり、裂肛(切れ痔)になることが
少なくありません。
・けいれん性便秘
結腸性便秘とは逆に、大腸のぜんどう運動が強すぎるために起こるもので、過敏性腸症候群の
一種に数えられています。
過敏性腸症候群では、便秘と下痢が交互に起こったり、逆に慢性の下痢が続くこともあります。
原因は主に精神的なストレスです。
これが自律神経に影響を及ぼし、腸がけいれんを起こして、ところどころがくびれて狭くなってしまう
ために、便の通過がさまたげられてしまうのです。
この便秘の特徴は、食後に下腹部が痛くなることです。
便意も起こっているのですが、ウサギの糞のような便、あるいは細い便しか出ず、残便感があります。
便秘のかげに重大な病気が潜んでいることがある
慢性便秘のうち、けいれん性便秘は必ず医師の診察を受けることが必要です。
結腸性便秘と直腸性便秘は、自分で治すことができるものですが、やはり一度は病院を受診
しましょう。
なぜなら、慢性便秘のなかにも、病気が原因で起こる症候性便秘もあるからです。
代表的な病気としては、大腸がんや大腸ポリープなど、大腸の病気があげられますが、
すい臓がんや肝臓がん、子宮筋腫などといったほかの臓器の病気や、うつ病などが原因で、
便秘になることもあります。
このように重大な病気も含まれるため、まずは、便秘の背後に病気が潜んでいないか
確かめることが先決です。
便秘の種類
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一過性単純性便秘
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食事や生活の変化などをきっかけに、原因が除かれれば治る
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症候性便秘
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病気が原因。急性のものでは、腸ねん転や腸閉塞などが原因になる
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慢性便秘
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結腸性便秘(弛緩性便秘)
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結腸の緊張がゆるんで、ぜんどう運動が
弱く、便を十分の押し出せない
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直腸性便秘
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直腸・結腸反射が鈍くなって、便意を感じ
にくくなるために起こる
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けいれん性便秘
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精神的ストレスなどにより、腸の
ぜんどう運動が強くなりすぎて起こる
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大腸がんや大腸ポリープなど腸内の
便の通過をさまたげる病気がある。
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便秘は、このようなタイプに分けられるが、その判別は自己判断によらず、
一度は受診して確かめておくことが大切です。
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